嫁と付き合うまで
彼女との出会いは突然だった。
仕事の推奨式でたまたま出会った。
お互い名前は知ってたものの、話したのはその時が初めて。
2次会に男3人に嫁の4人で飲み会に行った。
嫁はその中の一人と夜の街に消えていった笑
俺は泥酔したもう一人の男と一緒に帰った。
後日嫁と泥酔男(仲人的存在)の3人で飲むことになり、それから毎晩のように3人で過ごすようになった。
嫁には婚約者がいる事がわかり、長くは続かない関係とわかりながらも、結婚前のひと騒ぎ!的な感じで毎日楽しく過ごした。
結婚式の衣装合わせがあると言う事で初めて婚約者の話を聞いた。泥酔男と二人でこりゃ上手くいかなぁなんて言いながら、その日を終えた笑
夜に心配になった僕は嫁に連絡した。
なんか様子がおかしい。いつも通りうちの部屋来て飲む?(当時全員社宅)って言ったらすぐに来た。
その日に限って泥酔男はいないが、別に二人でも関係なくいつも通り話してたら泣き始めた。
と言うかうちに来た時点で目がパンパンだった。
話によれば衣装合わせの時に言われたくない事(家族について)言われたらしい。
実は自分も3ヶ月前まで結婚を前提に4年付き合ってた人がいて、同じように家族のことを言われて辛い思いをしたところだった。
嫁は大泣きしながら浴びるほど飲んだ、ロング缶10本笑
痛いくらいその気持ちが分かった。男とか女とか関係なく、受け止めてあげたいと思った。
気付いたら抱きしめてた。当然付き合ってから何度もそうなる訳だが、その日と嫁の浮気が判明した後にしたときだけは、今後どうなろうとも忘れないものだと思う。
翌日も何度も抱き合った。彼女がそれで何か気持ちが楽になるのであればとひたすら抱き合った。
2013年4月23日22時頃。
僕は彼女を近くの河原に呼び出した。
俺がお前を守る。この先どんな事があるかわからないけど、俺が守る。
嫁は涙ながらに頷いてくれた。
正式に付き合うことになった。同時に婚約者とは別れた。
今思うとこの時の気持ちを忘れていなければ、こうはなっていなかったなと思う。
ただ、大切なのは今思い出したと言うこと。
そして彼女に対する愛は何もわかってなかったということ。
どんな結論が出ても彼女を守れるなら時には辛い決断も必要かもしれない、でも彼女がここまで一緒に生きてくれたこと、自分たちの命を産んでくれたこと、彼女は僕にとっては何にも変えがたい生き甲斐だ。
だから、もう一度愛してるって言える日が来て欲しいと思ってるし、彼女はそうさせてくれると思ってる。
ハッキリ言えることは、お金は人を幸せにもするし不幸にもする。
大抵のことはお金があれば解決する、けど感情はお金だけでは解決できない。
大体はお金に飢えて人が変わっていくのに、彼女は愛を信じるタイプだった。
自分が間違ってた、何も言い訳が出来ない。
少なからず僕も愛を信じるタイプだった。
子供が生まれれば変わると思ったら彼女は変わってなかった。
生きてくってホント難しいよね。